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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 蛋白

免疫グロブリン

著者: 北村聖1

所属機関: 1東京大学医学教育国際協力研究センター

ページ範囲:P.133 - P.134

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 免疫グロブリンの異常はいくつかの検査で示唆される.まず,総蛋白とアルブミン値からグロブリンの値が想定される.あるいはA/G比の異常によって免疫グロブリンの異常が察知されることもある.より感度が高く免疫グロブリンの異常が検知されるのが電気泳動で測定される蛋白分画である.単に分画のみならず,泳動パターンで免疫グロブリンの増加が多クローンか単クローンかが判定されることも多い.これらの検査はいずれも他稿で述べられているので参照されたい.本稿では,免疫グロブリンの直接的な手医療について述べるが,重要なことは定量検査はスクリーニング検査ではないことであり,A/G比や蛋白分画で異常を認めた後に行う検査であることである.

 免疫グロブリンはIgG,IgM, IgA, IgD, IgEの5種類があるが,IgDとIgEは血清中には微量しか存在しないため測定しない.

参考文献

1)野島美久:免疫グロブリン.高久史麿(監修):臨床検査データブック2009-2010,pp395-396, 医学書院,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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