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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 蛋白

Bence Jones蛋白

著者: 藤田清貴1 河野幹彦2 櫻林郁之介3

所属機関: 1千葉科学大学危機管理学部医療危機管理学科 2自治医科大学さいたま医療センター総合医学Ⅰ 3自治医科大学

ページ範囲:P.140 - P.141

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

■異常値の出るメカニズム

 Bence Jones蛋白(Bence Jones protein:BJP)は単一クローンの形質細胞から産生された免疫グロブリンのL鎖からなる蛋白である.形質細胞で過剰に産生されたL鎖蛋白は血中に放出された後,免疫グロブリンに比較して分子量が小さいため(25,000~45,000が中心)尿中に排泄される.したがって,BJPの有無を知るために,血中はもちろん,尿中でのBJPの有無を調べると頻度が高いことが多い.

参考文献

1)Bence Jones蛋白同定(BJP).櫻林郁之介(監修):今日の臨床検査2009-2010,p 223,南江堂,2010
2)Bence Jones蛋白.河合 忠,他(編):異常値の出るメカニズム,第5版,pp 30-33,医学書院,2008
3)伊藤機一:Bence Jones蛋白.金井正光(編):臨床検査法提要,第32版,pp 177-178,金原出版,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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