文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 蛋白
Bence Jones蛋白
著者: 藤田清貴1 河野幹彦2 櫻林郁之介3
所属機関: 1千葉科学大学危機管理学部医療危機管理学科 2自治医科大学さいたま医療センター総合医学Ⅰ 3自治医科大学
ページ範囲:P.140 - P.141
文献購入ページに移動■異常値の出るメカニズム
Bence Jones蛋白(Bence Jones protein:BJP)は単一クローンの形質細胞から産生された免疫グロブリンのL鎖からなる蛋白である.形質細胞で過剰に産生されたL鎖蛋白は血中に放出された後,免疫グロブリンに比較して分子量が小さいため(25,000~45,000が中心)尿中に排泄される.したがって,BJPの有無を知るために,血中はもちろん,尿中でのBJPの有無を調べると頻度が高いことが多い.
参考文献
掲載誌情報