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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 酵素および関連物質
CK(クレアチンキナーゼ)とそのアイソザイム
著者: 高木康1
所属機関: 1昭和大学医学部医学教育推進室
ページ範囲:P.172 - P.173
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
クレアチンキナーゼ(CK)は,クレアチンとクレアチンリン酸との反応を触媒する酵素で,共役するADP→←ATPの変化を介して,エネルギー代謝上きわめて重要な役割を果たしている.特に筋肉では瞬発的な運動を行うための即時的なエネルギー供給が必要で,この反応系を利用している.CKは筋肉や脳に多量に存在しているため,これらの臓器が損傷された場合にはCKが血中に遊出・逸脱するため,血中CK活性が上昇する.したがって,心筋梗塞,筋ジストロフィ症などの骨格筋疾患,中枢神経疾患での臨床的意義が高い.
CKにはCK-MM,CK-MB,CK-BBの3つのアイソザイムがある.CK-MMは骨格筋に多量に存在し,CK-MBは他の臓器と比較して心筋に多量に存在している.CK-BBは脳,平滑筋に存在している.
クレアチンキナーゼ(CK)は,クレアチンとクレアチンリン酸との反応を触媒する酵素で,共役するADP→←ATPの変化を介して,エネルギー代謝上きわめて重要な役割を果たしている.特に筋肉では瞬発的な運動を行うための即時的なエネルギー供給が必要で,この反応系を利用している.CKは筋肉や脳に多量に存在しているため,これらの臓器が損傷された場合にはCKが血中に遊出・逸脱するため,血中CK活性が上昇する.したがって,心筋梗塞,筋ジストロフィ症などの骨格筋疾患,中枢神経疾患での臨床的意義が高い.
CKにはCK-MM,CK-MB,CK-BBの3つのアイソザイムがある.CK-MMは骨格筋に多量に存在し,CK-MBは他の臓器と比較して心筋に多量に存在している.CK-BBは脳,平滑筋に存在している.
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