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文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 糖質および関連物質
インスリン,C-ペプチド
著者: 河盛隆造1
所属機関: 1順天堂大学大学院(文科省事業)スポートロジーセンター
ページ範囲:P.224 - P.226
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
インスリンとC-ペプチドは等モルで膵β細胞より分泌される.血中インスリンレベルの測定は,内因性分泌動態の追跡に必須となる.一方,血中インスリンを測定できない場合に限って血中C-ペプチドを測らざるを得ない.例えば,現在多用されているインスリンアナログ製剤注射中患者で,内因性インスリン分泌能がどの程度保持されているかを検索する際に,血中C-ペプチド測定が意義を有する.
肥満がない(インスリン抵抗性がないと考えて),血糖日内変動が正常域にある例のインスリン分泌率,分泌量はどうであろうか.
インスリンとC-ペプチドは等モルで膵β細胞より分泌される.血中インスリンレベルの測定は,内因性分泌動態の追跡に必須となる.一方,血中インスリンを測定できない場合に限って血中C-ペプチドを測らざるを得ない.例えば,現在多用されているインスリンアナログ製剤注射中患者で,内因性インスリン分泌能がどの程度保持されているかを検索する際に,血中C-ペプチド測定が意義を有する.
肥満がない(インスリン抵抗性がないと考えて),血糖日内変動が正常域にある例のインスリン分泌率,分泌量はどうであろうか.
参考文献
1)羽倉稜子・他:糖尿病および健常者のインスリン分泌能─グルコース負荷量からの検討.糖尿病26:294,1983
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