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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 糖質および関連物質
インスリン受容体抗体,抗インスリン受容体抗体
著者: 内潟安子1
所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター
ページ範囲:P.232 - P.233
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
インスリン受容体異常症という概念がKahnによってされた.これはインスリン受容体後のシグナル伝達に障害が起こるために,インスリン抵抗性を引き起こす疾患である.インスリンの血糖降下作用が不十分な状態になるため,血糖は上昇する.
インスリン受容体異常症は,インスリン受容体そのものの異常によるインスリン受容体異常症をA型と,インスリン受容体の自己抗体が存在するためにインスリンのインスリン受容体への結合が阻害されるものをインスリン受容体異常症B型と,インスリン受容体結合以降のステップに異常が存在するインスリン受容体異常症C型がある.
インスリン受容体異常症という概念がKahnによってされた.これはインスリン受容体後のシグナル伝達に障害が起こるために,インスリン抵抗性を引き起こす疾患である.インスリンの血糖降下作用が不十分な状態になるため,血糖は上昇する.
インスリン受容体異常症は,インスリン受容体そのものの異常によるインスリン受容体異常症をA型と,インスリン受容体の自己抗体が存在するためにインスリンのインスリン受容体への結合が阻害されるものをインスリン受容体異常症B型と,インスリン受容体結合以降のステップに異常が存在するインスリン受容体異常症C型がある.
参考文献
1)厚生労働省特定疾患ホルモン受容体機構異常調査研究班:平成17年度総括報告書,2005
2)Siddle K, et al:Monoclonal antibodies as probes of the structure and function of insulin receptors. Biochem Soc Trans 15:47-51, 1987
3)大森安恵,他:ヒト胎盤menbrane法を用いるインスリン受容体抗体の検討―本法により陽性を示した日本人6人症例について.糖尿病23:769-778, 1980
4)境 俊光,他:高血糖で発症し,自然経過でインスリン中止後も低血糖が持続したインスリン受容体異常症type Bの1例.糖尿病48:745-749, 2005
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