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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

リポ蛋白分画

著者: 淡野宏輔1 島野仁1 山田信博1

所属機関: 1筑波大学人間総合科学研究科内分泌代謝・糖尿病内科

ページ範囲:P.248 - P.250

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 血清中のリポ蛋白はその比重に従って,軽いものから順にカイロミクロン,VLDL(very low density lipoprotein;超低比重リポ蛋白),IDL(intermediate density lipoprotein;中間比重リポ蛋白),LDL(low density lipoprotein;低比重リポ蛋白),HDL(high density lipoprotein;高比重リポ蛋白)とに大別される.リポ蛋白分画を分離,分析する方法に電気泳動法があり,荷電で分離するアガロースゲル電気泳動法と粒子サイズで分離するポリアクリルアミドディスクゲル電気泳動(polyacrylamide gel electrophoresis:PAGE)法がある.

 測定意義は脂質代謝過程で障害されている機構を認識することにある.リポ蛋白分子は相互に関連をもちながら変動しており,疾病時にはリポ蛋白分画の量的変化,組成変化が現れる.

参考文献

1)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療ガイド,協和企画,2008
2)板倉弘重:脂質関係 リポ蛋白とその分画.日本臨牀62(増刊号):38-41, 2004
3)金井 泉:血清脂質とリポタンパク.臨床検査法提要,pp 543-581, 金原出版,1998
4)馬渕 宏:診断と治療 81:792, 1993
5)宮澤幸久:最新検査・画像診断事典,医学通信社,2008
6)診療点数早見表,医学通信社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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