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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属

Ca,P

著者: 倉橋清衛1 木戸里佳1 松本俊夫1

所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部生体情報内科学

ページ範囲:P.266 - P.269

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 血清カルシウム(Ca),リン(P)の濃度はともに,主に副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)および1,25-dihydroxyvitamin D〔1,25(OH)2D〕の2つのホルモンの腎,骨,腸管などの標的臓器への作用により制御されている.

 低Ca血症はテタニー,てんかん様発作などから疑う.高Ca血症の症状は,多飲・多尿,消化器症状,精神症状など多彩かつ非特異的であり,不定愁訴をもつ患者のスクリーニング検査として積極的に測定すべきである(表1).Ca代謝異常症のスクリーニング時には,常にアルブミンとともにPを同時に測定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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