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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属
Zn(亜鉛)
著者: 出居真由美1 三宅一徳1
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.278 - P.280
文献購入ページに移動亜鉛(Zn)は生体内必須微量元素で,約300種類の酵素の活性中心として,細胞分裂や核酸代謝など重要な役割を果たす.亜鉛の生理作用は,①成長,②皮膚代謝,③生殖機能,④骨格の発育,⑤味覚・嗅覚の維持,⑥精神・行動への影響,⑦免疫機能など,多彩である.主な亜鉛含有酵素には,DNAポリメラーゼ,RNAポリメラーゼ,炭酸脱水素酵素,アルカリホスファターゼ(ALP),アルコール脱水素酵素,スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などがある.
生体内亜鉛総量は約1.5~2.5gで,あらゆる組織に存在し,血液中には約0.5%が存在する.血清亜鉛の約2/3がアルブミン,約1/3がα2マクログロブリン,約1~2%はヒスチジン,シスチンなどと結合している.
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