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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 ビタミン
ビタミンB12,葉酸
著者: 橋詰直孝1 内田菜穂子1
所属機関: 1和洋女子大学生活科学系人間栄養学研究室
ページ範囲:P.288 - P.289
文献購入ページに移動ビタミンB12および葉酸の異常値の出るメカニズムを表1に示した.
ビタミンB12が低値に出る場合は,内因子欠乏以外に胃切除,吸収不良症候群,盲管症候群,Zollinger-Ellison症候群,慢性膵炎,Kostman症候群,Imerlund(選択的ビタミンB12吸収不良),先天性トランスコバラミンⅠおよびⅡ欠損症などの吸収障害が最も頻度が高い.アルコール依存患者でも起こるが,頻度は低い.ビタミンB12の競合は広節裂頭条虫,ランブル鞭毛虫で起こる.薬物はネオマイシン,コルヒチン,パラアミノサリチル酸,ビグアナイドで起こる.葉酸が低値に出る場合には,アルコールなどによる吸収障害が最も頻度が高い.
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