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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 血中薬物濃度

強心薬

著者: 伊藤晃成1 山本武人1 鈴木洋史1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.296 - P.297

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 肝障害,腎障害,甲状腺機能異常時,ほかの薬物などとの併用時に血中濃度が変動する可能性がある.また,新生児期,腎障害患者,妊婦では血中にジゴキシン様免疫反応物質(digoxin-like immunoreactive substance:DLIS)が認められる場合が多く,免疫測定法によるジゴキシン測定値が実際より高く評価されることがある.

参考文献

1)幸田幸直:ジゴキシン(ジギトキシン).伊賀立二,齋藤侑也(編):薬物投与設計のためのTDMの実際,pp 234-256,薬業時報社,1993
2)Morris RG, et al:Interference from digoxin-like immunoreactive substance(s) in commercial digoxin kit assay methods. Eur J Clin Pharmacol 39:359-363,1990
3)末松文博:強心配糖体.澤田康文,他(編):医薬品適正使用のための臨床薬物動態.薬事42(臨時増刊号):1257-1263,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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