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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 血中薬物濃度

抗菌薬

著者: 西園寺克1

所属機関: 1防衛医科大学校病院検査部

ページ範囲:P.298 - P.301

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 治療薬物濃度モニタリング(therapeutic drug level monitoring:TDM)の対象薬剤としての性質は要約すると以下の5つである.

(1)測定結果について中毒濃度,有効濃度を評価できる.

(2)迅速な測定系を利用できる.

(3)代用薬剤がない.

(4)服薬義務違反により患者に不利益が生じる.

(5)長期投与が必要で患者の薬剤代謝(肝機能・腎機能・薬物相互作用)の変化により血中濃度が変化する.

 抗菌薬の場合は,静脈投与の薬剤が対象なので,服薬義務違反が生じることはない.抗痙攣薬のような長期投与は通常,実施しないが,一部薬物相互作用が認められることがある.

参考文献

1)戸塚恭一,橋本正良(監修):日本語版サンフォード感染症治療ガイド2009(第39版),pp 144-166,282-288,ライフサイエンス出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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