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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 内分泌学的検査 甲状腺・副甲状腺
T4(サイロキシン),FT4(free T4),T3(3,5,3'-トリヨードサイロニン),FT3(free T3)
著者: 村上正巳1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科臨床検査医学
ページ範囲:P.322 - P.324
文献購入ページに移動 甲状腺ホルモンの合成と分泌は,下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(thyroid-stimulating hormone:TSH)により調節されており,視床下部-下垂体-甲状腺系にはネガティブフィードバック機構が存在する.甲状腺から分泌される主な甲状腺ホルモンはサイロキシン(T4)であるが,甲状腺ホルモン脱ヨード酵素の働きにより脱ヨードを受け,生物活性を有する3,5,3'-トリヨードサイロニン(T3)に変換され,甲状腺ホルモンとしての生理作用を発揮する(図1).血中の甲状腺ホルモンの大部分は甲状腺ホルモン結合蛋白(thyroid hormone-binding protein:TBP)と結合し,結合していない甲状腺ホルモンは遊離型のfree T4(FT4)ならびにfree T3(FT3)として存在する.甲状腺機能検査としては,一般にTBPの変化の影響を受けない遊離甲状腺ホルモンであるFT4,FT3 が測定される.
参考文献
1)村上正巳,荻原貴之:検査値のみかた,pp 296-301,中外医学社,2006
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