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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 内分泌学的検査 甲状腺・副甲状腺
Tg(サイログロブリン),TBG(サイロキシン結合グロブリン)
著者: 家入蒼生夫1
所属機関: 1国際医療福祉大学塩谷病院内分泌代謝内科
ページ範囲:P.325 - P.328
文献購入ページに移動サイログロブリン(Tg)
サイログロブリン(thyroglobulin:Tg)は分子量約33万のモノマー2個からなる巨大な蛋白質である.甲状腺細胞でのみ合成され,Tg分子の立体構造を用いてヨードのついたチロシン(ジヨードチロシンおよびモノヨードチロシン)のカップリング反応により甲状腺ホルモン〔(サイロキシン(thyroxine:T4)およびトリヨードサイロニン(triiodothyronine:T3)〕が生成される.Tgは健常者でも血中へわずかに分泌されているが,現在のイムノアッセイでは測定下限域の濃度(<10.0ng/ml)を示す.ただし,臨床検査としての基準範囲は<30.0ng/mlとしている施設が多い.
サイログロブリン(thyroglobulin:Tg)は分子量約33万のモノマー2個からなる巨大な蛋白質である.甲状腺細胞でのみ合成され,Tg分子の立体構造を用いてヨードのついたチロシン(ジヨードチロシンおよびモノヨードチロシン)のカップリング反応により甲状腺ホルモン〔(サイロキシン(thyroxine:T4)およびトリヨードサイロニン(triiodothyronine:T3)〕が生成される.Tgは健常者でも血中へわずかに分泌されているが,現在のイムノアッセイでは測定下限域の濃度(<10.0ng/ml)を示す.ただし,臨床検査としての基準範囲は<30.0ng/mlとしている施設が多い.
参考文献
1)家入蒼生夫,他:検査結果の判定と治療への結びつけ―サイログロブリン.Medical Practice 11:1403-1407, 1994
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