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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 内分泌学的検査 副腎

コルチゾール

著者: 照井健1 須田俊宏1

所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座

ページ範囲:P.344 - P.346

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異常値が出るメカニズムと臨床的意義

 コルチゾールは代表的な副腎皮質糖質コルチコイドであり,その分泌は下垂体由来の副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hormone : ACTH)により促進的に調節されている.血中ACTH濃度は日内変動(早朝に頂値,深夜に低値)を有し,かつストレスで容易に上昇するという特徴をもつため,血中コルチゾール濃度も同様に大きく変動する.

 コルチゾールが過剰分泌されるメカニズムとしては,下垂体腺腫もしくは異所性腫瘍から分泌されるACTHに刺激を受けて副腎から過剰なコルチゾールを分泌するもの(ACTH依存性)と,副腎腫瘍もしくは過形成によりコルチゾールを過剰分泌するもの(ACTH非依存性)がある.

参考文献

1)須田俊宏:ACTH・糖質ステロイド.ホルモンと臨50(春期増刊):29-37,2002
2)二川原健:視床下部-下垂体-副腎系.須田俊宏(編):臨床内分泌・代謝学,pp 123-149,弘前大学出版会,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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