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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 感染関連検査〈ウイルス関連検査〉

抗HTLV-1抗体,HIV-1,HIV-2

著者: 古賀道子1 小田原隆2

所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野 2三菱東京UFJ銀行健康センター

ページ範囲:P.393 - P.396

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 ヒトT細胞白血病ウイルス(human T-cell leukemia virus:HTLV)-1とヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)はともに持続感染するレトロウイルスであり,いずれも経過中に日和見感染症・腫瘍を併発するが,HTLV-1は数十年を要してCD4陽性Tリンパ球(CD4細胞)の腫瘍性増殖性疾患を発症するのに対し,HIVはCD4細胞破壊による免疫不全症を感染後数年で発症する例も少なくない.ウイルス粒子構造は類似しており,感染の有無を検査するスクリーニング抗体検査は,構造蛋白に対する抗体を酵素免疫測定法〔enzyme immunoassay(EIA),chemiluminescence enzyme immunoassay(CLEIA),chemiluminescence immunoassay(CLIA)〕や粒子凝集法(particle agglutination:PA)で検出し,確認検査にWestern blot(WB)法が用いられる.HTLV-1では血漿中のフリーのウイルスは検出できないが,HIV-1では遺伝子増幅によって血漿中のウイルスを検査可能である.

参考文献

1)渡邉俊樹:HTLV-1.病理と臨床22:298-304, 2004
2)山本直樹,他:診療におけるHIV-1/2感染症の診断 ガイドライン2008.日エイズ会誌11:70-72, 2009
3)エイズ動向委員会報告(http://api-net.jfap.or.jp)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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