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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 感染関連検査〈微生物の抗原・抗体検査〉
エンドトキシン
著者: 福井博1
所属機関: 1奈良県立医科大学第三内科
ページ範囲:P.414 - P.415
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
エンドトキシン(Et)はグラム陰性桿菌の細胞壁に存在するリポ多糖類である.敗血症を始めとする各種のグラム陰性桿菌感染症において感染巣から血液中に放出されるほか,肝疾患では腸管内グラム陰性桿菌の増殖,腸管透過性亢進,Kupffer細胞機能不全,門脈・大循環シャントなどの複合要因によりEt血症が生じる.
エンドトキシン(Et)はグラム陰性桿菌の細胞壁に存在するリポ多糖類である.敗血症を始めとする各種のグラム陰性桿菌感染症において感染巣から血液中に放出されるほか,肝疾患では腸管内グラム陰性桿菌の増殖,腸管透過性亢進,Kupffer細胞機能不全,門脈・大循環シャントなどの複合要因によりEt血症が生じる.
参考文献
1)福井 博・他:エンドトキシン,和田攻,他(編):臨床検査ガイド2009~2010,文光堂,p 867-870, 2009
2)小幡 徹:臨床資料における新しい高感度エンドトキシン測定法.血栓止血誌 20:66-71, 2009
3)Marshall JC, et al:Measurement of endotoxin activity in critically ill patients using whole blood neutrophil dependent chemiluminescence. Crit Care 6:342-348, 2002
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