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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 免疫血液学的検査
交差適合試験
著者: 村上純子1
所属機関: 1聖母大学看護学部
ページ範囲:P.488 - P.491
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交差適合試験は,供血者の血液が受血者に輸血されたときに,即時的な溶血性輸血副作用が発生する危険を可能な限り低下せしめ,より安全な輸血を実施することを目的に行われる.
通常,輸血に先だって検査される血液型は,ABO血液型とRho(D)型だけである.したがって,輸血はそれ以外の血液型については,不一致の可能性に眼をつぶったまま施行されている.受血者が有していない型抗原が輸注されれば,これに対して抗体を産生する可能性がある.そのため,2回目以降の輸血では,常に血液型不一致が原因の輸血副作用が発生する危険性を伴っている.
交差適合試験は,供血者の血液が受血者に輸血されたときに,即時的な溶血性輸血副作用が発生する危険を可能な限り低下せしめ,より安全な輸血を実施することを目的に行われる.
通常,輸血に先だって検査される血液型は,ABO血液型とRho(D)型だけである.したがって,輸血はそれ以外の血液型については,不一致の可能性に眼をつぶったまま施行されている.受血者が有していない型抗原が輸注されれば,これに対して抗体を産生する可能性がある.そのため,2回目以降の輸血では,常に血液型不一致が原因の輸血副作用が発生する危険性を伴っている.
参考文献
1)金光 靖:交差適合試験.Med Technol 31:1523-1528, 2003
2)伊藤道博,他:輸血検査の知識.Med Technol 25:1141-1149, 1997
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