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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 免疫血液学的検査

不規則抗体

著者: 石丸健1 佐藤進一郎1 池田久實1

所属機関: 1北海道赤十字血液センター

ページ範囲:P.496 - P.499

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 不規則抗体とは,抗A・抗B以外の赤血球同種抗原に対する抗体の総称であり,抗原刺激によって産生される免疫抗体と産生原因が不明な自然抗体の2つに大別される.このなかで臨床的に重要な不規則抗体のほとんどは前者の免疫抗体であり,溶血性輸血副作用(hemolytic transfusion reaction:HTR)や新生児溶血性疾患(hemolytic disease of the newborn:HDN)に関与する.

 本稿では不規則抗体の臨床的意義を中心に,その検出方法と検査の進め方について概説する.

参考文献

1)Daniels G, et al:International Society of Blood Transfusion Committee on Terminology for Red Blood Cell Surface Antigens:Macao report. Vox Sang 93:153-156, 2009
2)赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン作成委員会:赤血球型検査(赤血球系)ガイドライン(会告VIII).日輸血会誌49:398-402, 2003
3)Issitt PD, Anstee DJ:Antibody detection and identification and compatibility testing. Applied Blood Group Serology, 4th ed, Montogomery Scientific Publications, Durham, 1998
4)石丸 健,加藤俊明,池田久實:高頻度抗原に対する抗体.Med Technol 31:1666-1670, 2003
5)厚生労働省医薬食品局:輸血療法の実施に関する指針,改定版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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