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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 サイトカイン

サイトカインと可溶性サイトカインレセプター

著者: 小林大介1 渡邉直樹1

所属機関: 1札幌医科大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.504 - P.507

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 サイトカインはリンパ球,単球やマクロファージなどさまざまな細胞から産生される生理活性物質の総称であり,免疫や造血などを介した生体の恒常性維持に重要な役割を担っている.ホルモンと異なり,局所で働くことが多いが,持続的,かつ大量に産生されると血中濃度も高まる.その特異的レセプターも,mRNAの選択的スプライシングやプロテアーゼの作用で細胞表面から遊離し,可溶性レセプターとして血中,関節液中に出現する.

 本稿では,現在保険適応となっている肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor:HGF),可溶性インターロイキン2受容体(soluble interleukin-2 receptor:sIL-2R)およびエリスロポエチン(erythropoietin:EPO)のうち,ほかとの重複を避けるため,前2者に焦点を絞り概説する.

参考文献

1)Schulz O, et al:Proteolytic cleavage of CD25, the alpha subunit of the human T cell interleukin 2 receptor, by Der p 1, a major mite allergen with cysteine protease activity. J Exp Med 187:271-275, 1998
2)Arakaki N, et al:Evidence for the presence of an inactive precursor of human hepatocyte growth factor in plasma and sera of patients with liver diseases. Hepatology 22:1728-1734, 1995
3)Shiota G, et al:Serum hepatocyte growth factor levels in liver diseases;Clinical implications. Hepatology 21:106-112, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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