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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 腫瘍マーカー 消化器系
CA19-9(糖鎖抗原19-9)
著者: 三方林太郎1 横須賀收1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学
ページ範囲:P.518 - P.520
文献購入ページに移動CA19-9(carbohydrate antigen 19-9)は1978年にKoprowskiらがヒト大腸癌培養細胞をマウスに免疫して得られたモノクローナル抗体NS19-9により認識される糖鎖抗原である.
構造上はLewis型血液抗原のLewis A糖鎖にシアル酸が結合したシアリルLewis A(Lea)で,血中では分子量500万以上の巨大な糖蛋白として存在している.一般的に糖蛋白の構造は,コア蛋白,母核構造,基幹構造および修飾構造より成り立っており,モノクローナル抗体がどの部位を抗原として認識するかによって,糖鎖関連マーカーが分類されている(図1).
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