icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 細菌検査 検体別同定検査各論

喀痰微生物検査

著者: 石橋令臣1 國島広之1 賀来満夫1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学分野

ページ範囲:P.562 - P.563

文献購入ページに移動
異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 適切な抗菌化学療法には,原因菌の分離・同定が必要不可欠であり,抗菌薬開始後は経時的に原因菌の同定が困難になる1)ため,まず抗菌薬を開始する前に検体を採取することが重要である.上気道には多くの口腔内常在菌が存在するため,検体採取における品質保証が求められる.また,原因微生物により早期に培養を開始したほうがよい菌種も多く,定量的な評価も有用であることがあるため,直ちに検査室に搬送し,迅速に検査を開始する.

参考文献

1)Musher DM, Montoya R, Wanahita A:Diagnostic value of microscopic examination of Gram-stained sputum and sputum cultures in patients with bacteremic pneumococcal pneumonia. Clin Infect Dis 39:165-169, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?