文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 細菌検査 検体別同定検査各論
血液培養検査
著者: 青柳哲史1 賀来満夫1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学分野
ページ範囲:P.568 - P.570
文献購入ページに移動生理的にヒトの血液中に微生物は認められないが,微生物が体内に侵入し,ヒトの細網内皮系による除去処理能力を上回る率で増殖したとき,血液中に病原微生物を認めることがある.これを血流感染と呼ぶ1).血流感染には感染性心内膜炎,肺炎や尿路感染など局所感染を契機とした敗血症,血管内デバイスを介した感染などが含まれる.これらの血流感染を診断する目的で血液培養検査を行う.
血液培養検査自体は感度の高い検査ではないが,培養された病原微生物は感染症の起炎菌と確定されることとなり,加えて抗菌薬の薬剤感受性検査を行うことで,適切な抗菌薬の選択が可能となる.
参考文献
掲載誌情報