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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 細菌検査 検体別同定検査各論

血液培養検査

著者: 青柳哲史1 賀来満夫1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学分野

ページ範囲:P.568 - P.570

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 生理的にヒトの血液中に微生物は認められないが,微生物が体内に侵入し,ヒトの細網内皮系による除去処理能力を上回る率で増殖したとき,血液中に病原微生物を認めることがある.これを血流感染と呼ぶ1).血流感染には感染性心内膜炎,肺炎や尿路感染など局所感染を契機とした敗血症,血管内デバイスを介した感染などが含まれる.これらの血流感染を診断する目的で血液培養検査を行う.

 血液培養検査自体は感度の高い検査ではないが,培養された病原微生物は感染症の起炎菌と確定されることとなり,加えて抗菌薬の薬剤感受性検査を行うことで,適切な抗菌薬の選択が可能となる.

参考文献

1)松本哲哉,満田年宏(訳):血液培養検査ガイドライン.医歯薬出版,2007
2)八田益充,他:血液培養検査.medicina 42:558-560, 2005
3)Weinstein MP, et al:Detection of bloodstream infections in adults. J Clin Microbiol 45:3546-3548, 2007
4)Weinstein MP, et al:Blood culture contamination:Persisting problems and partial progress. J Clin Microbiol 41:2275-2278, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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