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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 細菌検査 検体別同定検査各論

Helicobacter pylori

著者: 髙木敦司1 福田竜基1 小澤秀樹1

所属機関: 1東海大学医学部総合内科

ページ範囲:P.578 - P.579

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 Helicobacter pylori(H. pylori)は,胃粘膜に特異的に定着して慢性胃炎を引き起こすグラム陰性の細菌である.本菌の除菌により潰瘍の再発が防止されることが明らかになり,潰瘍患者に対しては,H. pyloriの感染診断をして除菌を行うよう消化性潰瘍診療ガイドラインで推奨されている.H. pyloriは潰瘍だけでなく,胃癌,胃MALTリンパ腫および特発性血小板減少性紫斑病にもかかわることが明らかになっている.非侵襲的検査法である尿素呼気試験と便中抗原検査法が一般的に用いられている.

参考文献

1)Deguchi R, et al:Comparison of a monoclonal with a polyclonal antibody-based enzyme immunoassay stool test in diagnosing Helicobacter pylori infection after eradication therapy. J Gastroenterol 44:713-716, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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