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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 免疫学的検査 感染関連検査〈微生物の抗原・抗体検査〉

梅毒血清反応

著者: 小林謙一郎1 大西健児1

所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科

ページ範囲:P.416 - P.417

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 梅毒トレポネーマはin vitroでの培養は不可能である.皮膚病変検体中のスピロヘータの同定に暗視野鏡検法や蛍光抗体法が用いられていたが,研究室以外では一般的ではない.したがって,梅毒の診断には血清反応が基本となっている.しかし,ほかの血清反応と同じように,感度・特異度の問題があるため臨床症状とあわせて診断する必要がある.

 梅毒血清反応には大きく2種類があり,非特異的脂質抗原を用いる非トレポネーマ試験と,梅毒トレポネーマ抗原を用いるトレポネーマ試験とがある.

参考文献

1)Mandell GL:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Disease, 7th ed, pp 3044-3046, Churchill Livingstone, 2009
2)Pope V, et al:Comparison of the Serodia Treponema pallidum particle agglutination, Captia Syphilis-G, and SpiroTek Reagin ⅡTests with Standard Test Techniques for Diagnosis of Syphilis. J Clin Microbiol 38:2543-2545, 2000
3)Larsen SA, et al:Laboratory diagnosis and interpretation of tests for syphilis. Clin Microbiol Rev 8:1-21, 1995
4)Workowski KA, et al:Sexually transmitted disease treatment guidelines, 2006. MMWR 55(PR11):1-94, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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