文献詳細
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
免疫学的検査 感染関連検査〈微生物の抗原・抗体検査〉
文献概要
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
梅毒トレポネーマはin vitroでの培養は不可能である.皮膚病変検体中のスピロヘータの同定に暗視野鏡検法や蛍光抗体法が用いられていたが,研究室以外では一般的ではない.したがって,梅毒の診断には血清反応が基本となっている.しかし,ほかの血清反応と同じように,感度・特異度の問題があるため臨床症状とあわせて診断する必要がある.
梅毒血清反応には大きく2種類があり,非特異的脂質抗原を用いる非トレポネーマ試験と,梅毒トレポネーマ抗原を用いるトレポネーマ試験とがある.
梅毒トレポネーマはin vitroでの培養は不可能である.皮膚病変検体中のスピロヘータの同定に暗視野鏡検法や蛍光抗体法が用いられていたが,研究室以外では一般的ではない.したがって,梅毒の診断には血清反応が基本となっている.しかし,ほかの血清反応と同じように,感度・特異度の問題があるため臨床症状とあわせて診断する必要がある.
梅毒血清反応には大きく2種類があり,非特異的脂質抗原を用いる非トレポネーマ試験と,梅毒トレポネーマ抗原を用いるトレポネーマ試験とがある.
参考文献
1)Mandell GL:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Disease, 7th ed, pp 3044-3046, Churchill Livingstone, 2009
2)Pope V, et al:Comparison of the Serodia Treponema pallidum particle agglutination, Captia Syphilis-G, and SpiroTek Reagin ⅡTests with Standard Test Techniques for Diagnosis of Syphilis. J Clin Microbiol 38:2543-2545, 2000
3)Larsen SA, et al:Laboratory diagnosis and interpretation of tests for syphilis. Clin Microbiol Rev 8:1-21, 1995
4)Workowski KA, et al:Sexually transmitted disease treatment guidelines, 2006. MMWR 55(PR11):1-94, 2006
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