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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻12号

2010年11月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療Update―いま何が変わりつつあるのか 2型糖尿病の基礎知識

糖尿病の新しい診断基準

著者: 清野裕1

所属機関: 1関西電力病院糖尿病・栄養・内分泌内科

ページ範囲:P.1905 - P.1908

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ポイント

★従来の血糖値による診断基準は堅持する.

★診断基準にHbA1cを取り入れる.

★HbA1cのカットオフ値は6.1%(JDS値).

★初回検査で,①空腹時血糖値≧126mg/dl,②75gOGTT2時間値≧200mg/dl,③随時血糖値≧200mg/dl,④HbA1c(現在使用しているJDS値.以下,特に注釈がない場合はJDS値)≧6.1%のうちいずれかを認めた場合は,「糖尿病型」と判定する.別の日に再検査を行い,再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断する.ただし,HbA1cのみの反復検査による診断は不可とする.初回血糖値とHbA1cを測定し,両方が糖尿病型であれば同一採血で糖尿病と診断可能.

★日本糖尿病学会が別に定める日から現在使用しているHbA1c(JDS値)の国際標準値(日本以外で使用されているNGSP相当値)へ移行する(JDS値+0.4%=国際標準値).

参考文献

1)清野 裕・他:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 53:450-467, 2010
2)柏木厚典・他:糖尿病関連検査の標準化に関する委員会(2009)HbA1c国際標準化に関するわが国の対応 糖尿病関連検査の標準化に関する委員会報告.糖尿病 52:811-818, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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