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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻12号

2010年11月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療Update―いま何が変わりつつあるのか 糖尿病治療薬の使い方

スルホニル尿素(SU)薬

著者: 藤本新平1 稲垣暢也1

所属機関: 1京都大学糖尿病・栄養内科

ページ範囲:P.1970 - P.1973

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ポイント

★SU薬は歴史の古い,しかも非常に有用なインスリン分泌を促進する経口糖尿病治療薬である.

★SU薬は,インスリン治療をすべき症例を除外し,食事・運動療法を徹底しても,食前血糖高値である症例に使用する.

★有効限界量で血糖コントロールが改善しない場合は,他剤との併用もしくはインスリン治療の導入を考慮する.

★副作用は低血糖であり食前血糖をモニターし安全面に配慮し使用する.

★DPP-4阻害薬との併用は非常に有効であるが,重症低血糖をきたす可能性を念頭に置き対処する.

参考文献

1)U.K. Prospective Diabetes Study Group:U.K. prospective diabetes study 16. Overview of 6 years' therapy of type II diabetes:A progressive disease. Diabetes 44:1249-1258, 1995
2)Funakoshi S, et al:Analysis of factors influencing pancreatic β-cell function in Japanese patients with type 2 diabetes;Association with body mass index and duration of diabetic exposure. Diabetes Res Clin Pract 82:353-358, 2008
3)Nagashima K, et al:Sulfonylurea and non-sulfonylurea hypoglycemic agents;Pharmachological properties and tissue selectivity. Diabetes Res Clin Pract 66(Suppl 1):S75-78, 2004
4)池田香織・他:薬剤性低血糖による意識障害で救急受診した2型糖尿病患者50例の検討.糖尿病 50:129-135, 2007
5)日本糖尿病学会:「インクレチンとSU薬の適正使用に関する委員会」から(http://www.jds.or.jp/)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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