icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina47巻13号

2010年12月発行

文献概要

今月の主題 これ血液悪性疾患?自分の守備範囲?―非専門医のための見分け方 血球異常:考え方と血液悪性疾患を疑う場合

その他の検査値異常―HTLV-1抗体陽性,sIL-2R高値など

著者: 中村恭子1

所属機関: 1日本医科大学血液内科

ページ範囲:P.2088 - P.2093

文献購入ページに移動
ポイント

★HTLV-1抗体陽性者のほとんどは発症せずに一生を終える.

★HTLV-1キャリア判定には,Western blot法による確認検査が必要.

★HTLV-1キャリアがATLL(成人T細胞白血病/リンパ腫)を発症する頻度は年間3万人当たり1人である.

★授乳制限により,HTLV-1伝播が抑止されることを知っておく.

★sIL-2Rの数値に診断的有用性はない.

★総蛋白の相対的高値は骨髄腫が疑われるため,要注意である.

参考文献

1)Manns A, et al:Human T-lymphotropic virus type I infection. Lancet 353:1951-1958, 1999
2)Li HC, et al:Provirus load in breast milk and risk of mother-to-child transmission of human T lymphotropic virus type I. J Infect Dis 190:1275-1278, 2004
3)Witkowska AM:On the role of sIL2-R measurements in rheumatoid arthritis and cancers. Mediators Inflamm 3:121-130, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら