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文献概要
今月の主題 アレルギー疾患を疑ったら,こう診る! アレルギー診療のガイドラインをひも解く
アトピー性皮膚炎
著者: 佐伯秀久1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学
ページ範囲:P.206 - P.208
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★アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの主なものとして,厚生労働科学研究班が作成したものと日本皮膚科学会が作成したものとがあり,前者は臨床医を広く対象に,後者は皮膚科診療を専門とする医師を対象に書かれている.
★厚生労働科学研究班のガイドラインでは治療の基本として,①発症・悪化因子の検索と対策,②スキンケア(皮膚機能異常の補正),③薬物療法の3つの柱を挙げており,これら3点はどれも同等に重要である.
★外用療法では,炎症の抑制にはステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を用い,皮膚炎が軽快するにしたがって保湿剤に変更することを基本とする.ステロイド外用薬の強度は重症度に加え,個々の皮疹の部位と性状および年齢に応じて選択する.
★アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの主なものとして,厚生労働科学研究班が作成したものと日本皮膚科学会が作成したものとがあり,前者は臨床医を広く対象に,後者は皮膚科診療を専門とする医師を対象に書かれている.
★厚生労働科学研究班のガイドラインでは治療の基本として,①発症・悪化因子の検索と対策,②スキンケア(皮膚機能異常の補正),③薬物療法の3つの柱を挙げており,これら3点はどれも同等に重要である.
★外用療法では,炎症の抑制にはステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を用い,皮膚炎が軽快するにしたがって保湿剤に変更することを基本とする.ステロイド外用薬の強度は重症度に加え,個々の皮疹の部位と性状および年齢に応じて選択する.
参考文献
1)平成8年度厚生省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー総合研究および平成9~20年度厚生労働科学研究(監修:河野陽一,山本昇壯):アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2008
2)古江増隆・他:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン.日皮会誌119:1515-1534, 2009.
3)日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎ガイドライン専門部会(監修:山本昇壯,河野陽一):アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2009,協和企画,2009
4)FK506軟膏研究会:アトピー性皮膚炎におけるタクロリムス軟膏の使用ガイダンス.臨皮53:1057-1068, 1999.
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