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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻3号

2010年03月発行

今月の主題 ウイルス肝炎―日常診療のポイント

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著者: 四柳宏1

所属機関: 1東京大学医学部感染症内科

ページ範囲:P.373 - P.373

文献概要

 C型肝炎ウイルスの遺伝子配列が初めて公表されたのは1989年のことである.20年経った今日,C型肝炎に関する研究は急速に進歩し,臨床に大きな恩恵をもたらした.これらの研究の多くの部分が日本人によって行われた点も特筆すべきことであろう.目立った症状,徴候を示さないまま多くの人を肝硬変,肝細胞癌まで追いやるこの病気を有効に抑え込む方法が少しずつ明らかにされつつある.

 C型肝炎の四半世紀前に発見されたB型肝炎ウイルスは,抗ウイルス療法もワクチンも整ったものの,全世界で3億人が感染しており,撲滅にはほど遠い現状である.ウイルスそのものに関してもC型肝炎同様,新しい事実が明らかにされ,それに応じた対策が立てられつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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