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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻3号

2010年03月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎―日常診療のポイント ウイルス肝炎の周辺知識

ウイルス肝炎の予防と汚染事故に対する対応

著者: 奥瀬千晃1 四柳宏2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学消化器肝臓内科 2東京大学医学部感染症内科

ページ範囲:P.467 - P.471

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ポイント

★A型肝炎ウイルス(HAV),E型肝炎ウイルス(HEV)は経口感染をきたし,B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),D型肝炎ウイルス(HDV)は血液感染をきたす.

★HAV,HEVの感染予防には手洗いの励行,生ものの飲食を避けることが重要である.

★HBVの母子感染防止には,児に対しB型肝炎(HB)ワクチンとHBs抗体含有ヒト免疫グロブリン(HBIG)を投与する.

★医療従事者のHBV感染予防には,HBワクチン接種を推奨する.

★HCVに対するワクチンは実用化されていないため,汚染血液の取り扱いに注意する.

参考文献

1)吉沢浩司,飯野四郎:ウイルス肝炎―診断/予防/治療,第2版,pp 6-12,文光堂,2002
2)Nakano K, et al:Analysis of anti-HBs levels in healthcare workers over 10 years following booster vaccination for hepatitis B virus. Vaccine 21:3789-3794, 2003
3)山田典栄,他:首都圏におけるB型急性肝炎の実態と変遷―Genotype Aに焦点をあてて.肝臓49:553-559,2008
4)日本肝臓学会(編):慢性肝炎の治療ガイド2008,文光堂,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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