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今月の主題 ウイルス肝炎―日常診療のポイント トピックス
ウイルス肝炎に対する肝移植の実際
著者: 菅原寧彦1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院胆肝膵外科・人工臓器移植外科
ページ範囲:P.495 - P.497
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★成人生体肝移植は年間約400症例行われており,最近ではその約半数がウイルス肝炎肝硬変,もしくはそれを背景とした肝癌を適応としている.
★B型肝炎症例は移植前に核酸アナログ製剤,移植後は抗B型肝炎ウイルス免疫グロブリンや核酸アナログ製剤を投与することによりほとんどの症例で,再感染を予防できる.
★インターフェロンの副作用,奏効率の問題から,C型肝炎症例は移植前治療が難しいうえに,移植後にウイルスを駆除できる可能性も30%程度である.移植後の治療適応・適切な時期に関しては定説がない.
★成人生体肝移植は年間約400症例行われており,最近ではその約半数がウイルス肝炎肝硬変,もしくはそれを背景とした肝癌を適応としている.
★B型肝炎症例は移植前に核酸アナログ製剤,移植後は抗B型肝炎ウイルス免疫グロブリンや核酸アナログ製剤を投与することによりほとんどの症例で,再感染を予防できる.
★インターフェロンの副作用,奏効率の問題から,C型肝炎症例は移植前治療が難しいうえに,移植後にウイルスを駆除できる可能性も30%程度である.移植後の治療適応・適切な時期に関しては定説がない.
参考文献
1)Sugawara Y, et al:Living donor liver transplantation for hepatitis B cirrhosis. Liver Transpl 9:1181-1184, 2003
2)Sugawara Y, et al:Preemptive therapy for hepatitis C virus after living-donor liver transplantation. Transplantation 78:1308-1311, 2004
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