icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina47巻4号

2010年04月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬の使い方を究める 各抗菌薬の特徴と使い方

セフェム系抗菌薬の使い方

著者: 上田晃弘1

所属機関: 1東海大学医学部附属病院内科

ページ範囲:P.586 - P.590

文献購入ページに移動
ポイント

★セフェム系抗菌薬の区別のポイントはグラム陰性桿菌にある.

★セファゾリン(第1世代セフェム)はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)による感染症の第一選択薬である.

★第3世代セフェムは,緑膿菌に対する活性の有無で2つに分類される.

★セフェム系抗菌薬は嫌気性菌に活性が低い.セフメタゾールは例外.

★セフェム系抗菌薬は腸球菌,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),リステリア,非定型肺炎の微生物,リケッチアに無効である.

★第1世代,第2世代セフェムは髄液への移行が悪い.一方,第3世代,第4世代セフェムは髄液への移行がよい.

参考文献

1)青木眞:レジデントのための感染症診療マニュアル,第2版,医学書院,2008
2)Mandell GL, et al:Principles and Practice of Infectious Diseases 7th ed, Elsevir Churchill Livingstone, Philadelphia, 2009
3)戸塚恭一,橋本正良(監訳):サンフォード感染症治療ガイド200, ライフサイエンス出版,2009
4)Johns Hopkins ABX guide(http://hopkins-abxguide.org/)
5)医薬品医療機器情報提供ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?