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今月の主題 抗菌薬の使い方を究める 各抗菌薬の特徴と使い方
アミノグリコシド系抗菌薬の使い方
著者: 大野博司12345
所属機関: 1洛和会音羽病院ICU/CCU 2洛和会音羽病院感染症科 3洛和会音羽病院腎臓内科 4洛和会音羽病院総合診療科 5洛和会音羽病院トラベルクリニック
ページ範囲:P.602 - P.606
文献購入ページに移動★アミノグリコシドは緑膿菌を含む好気性グラム陰性桿菌に活性がある.
★アミノグリコシドの適応は,その副作用から①重症グラム陰性桿菌感染症へのempiric therapy,②グラム陽性球菌による感染性心内膜炎への併用薬,③重症緑膿菌感染症への併用薬に限定されることが多い.
★アミノグリコシドは1日分割投与法(MDD)と1日1回投与法(ODD)があるが,副作用の減少,簡便さからODDが推奨されている.
★特に72時間以上使用する場合や分布容量,腎機能の変化が大きなケースでは,頻回に血中ピーク値,トラフ値を測定し治療薬物モニタリング(TDM)を行うことが必要である.
★アミノグリコシドの副作用には,①腎毒性,②耳毒性,③神経筋接合部遮断がある.
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