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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻4号

2010年04月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬の使い方を究める 各抗菌薬の特徴と使い方

キノロン系抗菌薬の使い方

著者: 相野田祐介12

所属機関: 1東京女子医科大学感染症科 2東京都立墨東病院救急診療科(東京ER墨東)

ページ範囲:P.611 - P.615

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ポイント

★キノロン系抗菌薬は抗菌スペクトラムもかなり広域であり,内服で緑膿菌までカバーできる薬剤であるが,耐性や副作用の問題などデメリットも多く,本来の適応に基づいて処方されるべきである.

★同じキノロン系抗菌薬でもターゲットとする菌が異なるため全体を整理しておく必要がある.

★一般外来でただの上気道炎にレボフロキサシン(クラビット®)が処方されるようなシチュエーションをしばしば見かけるが,これは抗菌薬の処方として大変不適切である.

参考文献

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4)村田哲郎:尿路感染症における薬剤耐性菌の現状と耐性メカニズム.Urology View 3:28-34,2005
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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