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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻5号

2010年05月発行

今月の主題 ワンランク上の内科エマージェンシー―もうだまされない! 非典型例から最新知識まで

治療のためのカギ 【内科でも遭遇する他科の患者】

18カ月以下の乳幼児の熱性痙攣は腰椎穿刺が必要か?―単純か複雑かそれが問題だ

著者: 人見知洋12 松尾宗明1

所属機関: 1佐賀大学医学部小児科 2佐賀大学医学部救命救急センター

ページ範囲:P.856 - P.859

文献概要

ポイント

★小児科医でないなら腰椎穿刺よりも乳幼児の目の前の痙攣を頓挫できればほぼ満点.

★有熱性痙攣発作で熱性痙攣を考えてよいのは通常6カ月~5歳の児である.

★熱性痙攣でも単純型か複雑型か,また患児の月齢で腰椎穿刺などの対応が違ってくる.

★単純型でも複雑型でも痙攣後の意識レベルが完全に清明かどうかの確認が最も重要.

★小児科医でない皆さん,帰宅させる判断を急がず小児科医への引き継ぎをとにかく優先.

参考文献

1)American Academy of Pediatrics:Practice parameter;The neuro diagnostic evaluation of the child with a first simple febrile seizure. Pediatrics 97:769-772, 1996
2)福山幸夫・他:熱性痙攣の指導ガイドライン.小児科臨床 49:207-215, 1996
3)Sadleir LG, Scheffer IE:Febrile seizures. BMJ 334:307-311, 2007
4)石橋紳作:熱性けいれん,市川光太郎(編):内科医・小児科研修医のための小児救急治療ガイドライン,pp 164-168,診断と治療社,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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