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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻6号

2010年06月発行

今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた

知っておきたい酸塩基・電解質の生理学の基本

水・ナトリウム代謝異常

著者: 柴垣有吾1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科

ページ範囲:P.930 - P.935

文献概要

ポイント

★Na量の異常は細胞外液量の異常(Na欠乏=体液量欠乏,Na過剰=体液量過剰)である.

★Na濃度の異常は浸透圧(張度)の異常で細胞内液量の異常となる.

★低Na血症は体が薄まっている(低張),高Na血症は体が濃くなっている(高張)状態である.

★Na濃度異常を抑制する鍵は尿張度の調節(低Na血症には薄い尿で対応)である.

★低Na血症は薄いintakeと濃いoutputの合併で生じ,原因として多いのが低張輸液や食欲低下と,ストレスなどによるADHの相対的過剰の合併である.

★低Na血症の治療はintakeを濃く(水制限,塩分負荷)することである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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