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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻6号

2010年06月発行

文献概要

今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた 処方で多くみられる電解質異常

胃薬・下剤による高マグネシウム血症

著者: 藤井直彦1

所属機関: 1兵庫県立西宮病院腎疾患総合医療センター

ページ範囲:P.1045 - P.1047

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ポイント

★Mg含有の胃薬・下剤長期投与中には高Mg血症に注意し,疑われる場合には血清Mgを測定すべきである.

★高Mg血症は,放置することで呼吸抑制,意識障害,徐脈性不整脈,心停止に至ることがある.

★胃薬や下剤による高Mg血症は,適切な対症療法と薬剤の中止により本来改善できるものである.

★腎不全や脱水状態,炭酸リチウム併用などでは,尿中Mg排泄が抑制され,高Mg血症をきたしやすい.

参考文献

1)Kaze Folefack F, Stoermann Chopard C:Magnesium metabolism disturbances. Rev Med Suisse 3:605-606, 608, 610-611, 2007
2)Moe SM:Disorders involving calcium, phosphorus, and magnesium. Prim Care 35:215-237, 2008
3)酸化マグネシウム製剤における高マグネシウム血症について,酸化マグネシウム製剤製造販売会社(DIインタビューフォームより), 2008
4)Schrier RW(ed):Renal and Electrolyte Disorders, 7th ed, Lippincott Williams & Wilkins, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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