文献詳細
今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた
処方で多くみられる電解質異常
文献概要
ポイント
★Mg含有の胃薬・下剤長期投与中には高Mg血症に注意し,疑われる場合には血清Mgを測定すべきである.
★高Mg血症は,放置することで呼吸抑制,意識障害,徐脈性不整脈,心停止に至ることがある.
★胃薬や下剤による高Mg血症は,適切な対症療法と薬剤の中止により本来改善できるものである.
★腎不全や脱水状態,炭酸リチウム併用などでは,尿中Mg排泄が抑制され,高Mg血症をきたしやすい.
★Mg含有の胃薬・下剤長期投与中には高Mg血症に注意し,疑われる場合には血清Mgを測定すべきである.
★高Mg血症は,放置することで呼吸抑制,意識障害,徐脈性不整脈,心停止に至ることがある.
★胃薬や下剤による高Mg血症は,適切な対症療法と薬剤の中止により本来改善できるものである.
★腎不全や脱水状態,炭酸リチウム併用などでは,尿中Mg排泄が抑制され,高Mg血症をきたしやすい.
参考文献
1)Kaze Folefack F, Stoermann Chopard C:Magnesium metabolism disturbances. Rev Med Suisse 3:605-606, 608, 610-611, 2007
2)Moe SM:Disorders involving calcium, phosphorus, and magnesium. Prim Care 35:215-237, 2008
3)酸化マグネシウム製剤における高マグネシウム血症について,酸化マグネシウム製剤製造販売会社(DIインタビューフォームより), 2008
4)Schrier RW(ed):Renal and Electrolyte Disorders, 7th ed, Lippincott Williams & Wilkins, 2010
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