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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻6号

2010年06月発行

文献概要

今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた 処方で多くみられる電解質異常―症例検討とshort review

利尿薬による低カリウム血症と代謝性アルカローシス

著者: 嶋崎美奈子1 柴垣有吾1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科

ページ範囲:P.1052 - P.1054

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症例検討

症例 89歳,女性.

現病歴 40年来のインスリン依存性2型糖尿病患者で,糖尿病腎症・動脈硬化関連腎症による慢性腎臓病(CKD:血清Cr 2.0mg/dl程度)を合併.今回,意識障害を伴う低血糖および下肢浮腫(ベースより5kg超の体重増加)にて当院代謝内科に入院となった.入院第16病日,降圧薬による相対的低血圧が原因と思われるCKD急性増悪(血清Cr 2.1→3.5mg/dl)に伴い,入院時より18kg近い体重増加・高度浮腫をきたした.降圧薬減量とループ利尿薬の大幅な増量や静注を行ったところ,腎機能はベースライン近くまで回復したが,体重は20kg近く極端に減少,入院第30病日頃より意識障害をきたした.入院後のデータの経過は表1に示すとおりであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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