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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻6号

2010年06月発行

今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた

処方で多くみられる電解質異常―症例検討とshort review

カルシウム・アルカリ症候群

著者: 花田繁1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.1060 - P.1062

文献概要

症例検討

症例 85歳,女性.

現病歴 本態性高血圧に対して降圧薬のほか,骨粗鬆症に対して活性化ビタミンD3製剤(アルファカルシドール,1.0μg/日),慢性便秘症に対して酸化マグネシウム(6.0g/日)を内服していた.受診2週間前の感冒症状を契機に食欲が低下し,徐々に倦怠感や頭重感などの症状が悪化し,衰弱していったため受診となった.その間,内服薬は継続していた.受診時の主要な身体所見およびデータは表1に示すとおりで,同日入院となった.

参考文献

1)Picolos MK, et al:Milk-alkali syndrome is a major cause of hypercalcaemia among non-endstage renal disease(non-ESRD)inpatients. Clin Endocrinol(Oxf)63:566-576, 2005
2)Kaklamanos M, et al:Milk alkali syndrome without the milk. BMJ 335:397-398, 2007
3)Hanada S, et al:Calcium-alkali syndrome due to vitamin D administration and magnesium oxide administration. Am J Kid Dis 53:711-714, 2009
4)Patel AM, Goldfarb S:Got calcium?;Welcome to the calcium-alkali syndrome. J Am Soc Nephrol Apr 22, 2010 [Epub ahead of print]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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