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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻6号

2010年06月発行

文献概要

連載 外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル・9

三者関係を診療に生かす②:家族を加えた患者とのコミュニケーション

著者: 木村琢磨1

所属機関: 1国立病院機構東埼玉病院総合診療科

ページ範囲:P.1100 - P.1104

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事例●妻が診療に参加したことを契機に糖尿病コントロールが改善した中年男性

55歳の男性,糖尿病で数年来,外来へ通院中.食事療法の重要性はわかっているが,なかなか実行に移せず,間食してしまうことが続いている.

医師 「最近,間食は気をつけていますか?」

患者 「はい.わかっているんですが,ついつい……」

医師 「以前,奥さんと一緒に栄養指導をお受けいただきましたが,奥さんは最近,何かおっしゃっておられますか?」

患者 「はい……」

医師 「次回,奥さんとご一緒においでいただき,奥さんからもお話をお聞きしたいのですが,よろしいですか?」

患者 「わかりました……」

参考文献

1)木村琢磨:家族に付き添われた患者とのコミュニケーション;相手は患者か家族か.medicina 47:720-724, 2010
2)木村琢磨:三者関係を診療に生かす①;家族を意識した患者とのコミュニケーション.medicina 47:908-911, 2010
3)Campbell TL,Patterson JM:The effectiveness of family interventions in the treatment of physical illness. J Marital Fam Ther 21:545-584, 1995
4)McDaniel SH, et al:家族志向のプライマリ・ケア,松下明(監訳):個人の患者に対する家族志向のアプローチ,シュプリンガー・フェアラーク東京,pp 40-50, 2006
5)Cole SA, Bird J:メディカルインタビュー,飯島克己,佐々木将人(訳):家族面接,pp 187-211,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2003
6)古橋直樹・他:高齢者糖尿病治療に対する同居家族の影響.岐内医会誌17:19-25,2003
7)松下明:家族カンファレンスのもち方.JIM 13:73-78,2003
8)飯島克己:家族とのコミュニケーション.外来でのコミュニケーション技法,第2版,pp 144-176,日本医事新報社,2006
9)箕輪良行,佐藤純一:患者家族とのコミュニケーション―医療現場のコミュニケーション,pp 104-141,医学書院,1999
10)松村真司,箕輪良行(編):コミュニケーションスキル・トレーニング―患者満足度の向上と効果的な診療のために,医学書院,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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