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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻7号

2010年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療―わかっていること・わからないこと 診療に役立つ病態生理の基本を理解しよう

電解質代謝,尿酸代謝と利尿薬

著者: 森永潤1 北村健一郎1

所属機関: 1熊本大学医学薬学研究部腎臓内科学

ページ範囲:P.1206 - P.1208

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ポイント

★利尿薬は,腎尿細管の電解質輸送体やイオンチャネルに作用する.

★サイアザイド系利尿薬は遠位尿細管管腔側膜のNa/Cl共輸送体NCC(TSC:SLC12A3)を抑制する.

★ループ利尿薬はHenleの太い上行脚管腔側膜のNa/K/2Cl共輸送体NKCC2(BSC1:SLC12A1)を抑制する.

★カリウム保持性利尿薬には腎皮質集合管上皮型Naチャネル(ENaC)を阻害するものとミネラルコルチコイド受容体を拮抗阻害するものがある.

参考文献

1)金井好克:利尿作用の分子機序.成人病と生活習慣病37:883-888, 2007
2)永野淳子・冨田公夫:利尿薬の副作用.成人病と生活習慣病37:878-881, 2007
3)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療のガイドライン2009,ライフ・サイエンス出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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