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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻7号

2010年07月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療―わかっていること・わからないこと 降圧薬について本当のところを知り,使い方を理解しよう

ARB:厳密に評価して,弱点,利点を知り,適切に使用する

著者: 杉本研1 楽木宏実1

所属機関: 1大阪大学老年・腎臓内科学

ページ範囲:P.1234 - P.1238

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ポイント

★ARBは初期治療から使用できる安全性の高い降圧薬である.

★ARBは幅広い臓器保護作用を有するが,それぞれの特徴を理解して使用する.

★ARBは副作用が少ないが,高度腎機能低下時における使用には注意が必要である.

★ARBは利尿薬やCa拮抗薬との相性がよく,併用による相乗効果が期待できる.

参考文献

1)杉本 研,楽木宏実:アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB).苅尾七臣,筒井裕之(編):心血管病薬物治療マニュアル,pp 206-212, 中山書店,2008
2)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2009,ライフサイエンス出版,2009
3)Blood Pressure Lowering Treatment Trialists' Collaboration, Turnbull F, Neal B, et al:Blood pressure-dependent and independent effects of agents that inhibit the renin-angiotensin system. J Hypertens 25:951-958, 2007
4)Mann JF, et al:Renal outcomes with telmisartan, ramipril, or both, in people at high vascular risk(The ONTARGET Study):A multicentre, randomised, double-blind, controlled trial. Lancet 372:547-553, 2008
5)The GISSI-AF Investigators:Valsartan for prevention of recurrent atrial fibrillation. N Engl J Med 360:606-1617, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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