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書評
―エリザベス・マッキンレー,コリン・トレヴィット 原著 遠藤英俊,永田久美子,木之下徹 監修 馬籠久美子 翻訳―認知症のスピリチュアルケア―こころのワークブック
著者: 朝田隆1
所属機関: 1筑波大学・精神医学
ページ範囲:P.1266 - P.1266
文献購入ページに移動 私が認知症になったら,さぞかし意地悪のボケ爺さんになることだろう.となると,ケアスタッフから大いに嫌われる可能性が高い.悪態をつくか,自虐ネタで笑いをとるかはわからないが,本心ではさぞかし淋しかろう.そもそも自分が壊れてゆくことは,多少とも自覚できるようだ.また人並み扱いされず,人が自分から去ってゆくうえに,意地悪への仕返しでもされたなら,さぞかしへこんでしまうことだろう.
そんな意地悪爺さんも含めた認知症の人を励ますとしたら,何より大切なのは「私は人から必要とされ尊重されている」という実感と「希望」とをもってもらうことだと思う.
そんな意地悪爺さんも含めた認知症の人を励ますとしたら,何より大切なのは「私は人から必要とされ尊重されている」という実感と「希望」とをもってもらうことだと思う.
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