文献詳細
文献概要
今月の主題 呼吸不全の診療 Introduction
呼吸不全とは?―定義と分類
著者: 三嶋理晃1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
ページ範囲:P.1342 - P.1345
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★呼吸不全とは,呼吸機能障害のため,室内空気呼吸時PaO2が60mmHg以下となる状態である.
★呼吸不全の状態にある期間が30日を境として,急性・慢性呼吸不全に分類され,PaCO2が45mmHgを境として,Ⅰ型・Ⅱ型呼吸不全に分類される.
★呼吸不全の疾患別割合では,COPDが最も多いが減少傾向,結核も減少傾向,肺線維症は増加傾向にある.
★低酸素血症を起こす機序として,①肺胞低換気,②換気血流比不均等分布(特に右-左シャント),③肺拡散障害があり,①は高二酸化炭素血症を,②③はA-aDO2の開大をもたらす.
★呼吸不全とは,呼吸機能障害のため,室内空気呼吸時PaO2が60mmHg以下となる状態である.
★呼吸不全の状態にある期間が30日を境として,急性・慢性呼吸不全に分類され,PaCO2が45mmHgを境として,Ⅰ型・Ⅱ型呼吸不全に分類される.
★呼吸不全の疾患別割合では,COPDが最も多いが減少傾向,結核も減少傾向,肺線維症は増加傾向にある.
★低酸素血症を起こす機序として,①肺胞低換気,②換気血流比不均等分布(特に右-左シャント),③肺拡散障害があり,①は高二酸化炭素血症を,②③はA-aDO2の開大をもたらす.
参考文献
1)厚生省特定疾患「呼吸不全」調査研究班(編):呼吸不全-診断と治療のためのガイドライン.メディカルレビュー社,1996
2)日本呼吸器学会(編):在宅呼吸ケア白書,第1版,文光堂,2005
3)日本呼吸器学会・厚生省特定疾患「呼吸不全」調査研究班(編):在宅呼吸ケア白書,第2版,文光堂,2010
4)日本呼吸器学会・日本呼吸器学会(編):酸素療法ガイドライン.メディカルレビュー社,2006
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