icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina47巻8号

2010年08月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全の診療 呼吸不全の患者の診かた

身体所見

著者: 中村守男1

所属機関: 1永寿総合病院呼吸器科

ページ範囲:P.1367 - P.1370

文献購入ページに移動
ポイント

★身体所見は視診・触診・打診・聴診を系統的に行い,画像や検体検査の施行につなげる.

★起座呼吸や口すぼめ呼吸は,疾患による呼吸困難の軽減への適応のサインともいえる.

★ばち状指は肺疾患で最も多くみられるがCOPDでは稀であり,心・消化器疾患でも認められる.

★連続性ラ音の聴取のみでCOPD,気管支喘息,心不全の鑑別は不可能で,問診やほかの身体所見・検査所見により評価する.

参考文献

1)National Institute of Health, National Heart, Lung, and Blood Institute, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease:Global strategy of the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive lung disease, Updated 2009
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン,第3版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン,第3版,メディカルレビュー社,2009
3)栗山喬之:理学的所見,泉孝英(編):標準呼吸器病学,pp 83-86,医学書院,2000
4)工藤翔二:肺・胸郭の診かたと所見の解釈,高久史麿(監修),橋本信也,福井次矢(編):診察診断学,pp 102-121,医学書院,1998
5)小賀徹,三嶋理晃:呼吸器症状と身体所見の解析,工藤翔二(監修),木田厚瑞,久保惠嗣,木村弘(編):チーム医療のための呼吸ケアハンドブック,pp 29-31,医学書院,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?