文献詳細
文献概要
今月の主題 呼吸不全の診療 呼吸不全の患者の診かた
身体所見
著者: 中村守男1
所属機関: 1永寿総合病院呼吸器科
ページ範囲:P.1367 - P.1370
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★身体所見は視診・触診・打診・聴診を系統的に行い,画像や検体検査の施行につなげる.
★起座呼吸や口すぼめ呼吸は,疾患による呼吸困難の軽減への適応のサインともいえる.
★ばち状指は肺疾患で最も多くみられるがCOPDでは稀であり,心・消化器疾患でも認められる.
★連続性ラ音の聴取のみでCOPD,気管支喘息,心不全の鑑別は不可能で,問診やほかの身体所見・検査所見により評価する.
★身体所見は視診・触診・打診・聴診を系統的に行い,画像や検体検査の施行につなげる.
★起座呼吸や口すぼめ呼吸は,疾患による呼吸困難の軽減への適応のサインともいえる.
★ばち状指は肺疾患で最も多くみられるがCOPDでは稀であり,心・消化器疾患でも認められる.
★連続性ラ音の聴取のみでCOPD,気管支喘息,心不全の鑑別は不可能で,問診やほかの身体所見・検査所見により評価する.
参考文献
1)National Institute of Health, National Heart, Lung, and Blood Institute, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease:Global strategy of the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive lung disease, Updated 2009
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン,第3版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン,第3版,メディカルレビュー社,2009
3)栗山喬之:理学的所見,泉孝英(編):標準呼吸器病学,pp 83-86,医学書院,2000
4)工藤翔二:肺・胸郭の診かたと所見の解釈,高久史麿(監修),橋本信也,福井次矢(編):診察診断学,pp 102-121,医学書院,1998
5)小賀徹,三嶋理晃:呼吸器症状と身体所見の解析,工藤翔二(監修),木田厚瑞,久保惠嗣,木村弘(編):チーム医療のための呼吸ケアハンドブック,pp 29-31,医学書院,2009
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