文献詳細
文献概要
今月の主題 呼吸不全の診療 呼吸不全を招く疾患
神経筋疾患
著者: 荻野美恵子1
所属機関: 1北里大学医学部神経内科学
ページ範囲:P.1420 - P.1423
文献購入ページに移動ポイント
★神経筋疾患による呼吸不全には感染症に伴うものと呼吸筋麻痺によるもの(Ⅱ型呼吸不全)がある.
★Ⅱ型呼吸不全の原因として神経筋疾患がありうるという認識がないと診断が遅れることがある.
★無気肺の予防が大切である.
★適切な時期にNPPVを使用することでQOLが改善する.
★少量モルヒネで終末期の呼吸苦は緩和される.
★神経筋疾患による呼吸不全には感染症に伴うものと呼吸筋麻痺によるもの(Ⅱ型呼吸不全)がある.
★Ⅱ型呼吸不全の原因として神経筋疾患がありうるという認識がないと診断が遅れることがある.
★無気肺の予防が大切である.
★適切な時期にNPPVを使用することでQOLが改善する.
★少量モルヒネで終末期の呼吸苦は緩和される.
参考文献
1)荻野美恵子:筋萎縮性側索硬化症(ALS)の医療手順.神経治療学21:127-137, 2004
2)日本神経学会:ALS治療ガイドライン2002.臨床神経42:678-719, 2002
3)Miller RG, et al:Practice parameter update;The care of the patient withamyotrophic lateral sclerosis:Drug, nutritional, andrespiratory therapies(an evidence-based review)Report of the Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology. Neurology 73:1218-1226, 2009
4)厚生労働省難治性疾患克服研究事業「特定疾患患者の生活の質(QOL)の向上に関する研究」班ALSにおける呼吸管理ガイドライン作成小委員会(編):筋萎縮性側索硬化症の包括的呼吸ケア指針-呼吸理学療法と非侵襲陽圧換気療法(NPPV)
5)荻野美恵子:ALSにおける倫理的・社会的問題.神経治療学22:741-745, 2005
6)荻野美恵子:侵襲的人工呼吸療法を選択しないALS患者さんの緩和ケア.難病と在宅ケア12:23-26, 2006
掲載誌情報