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文献概要
今月の主題 呼吸不全の診療 治療
酸素療法―在宅酸素療法を含む
著者: 一和多俊男1 清水谷尚宏1
所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科
ページ範囲:P.1433 - P.1437
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★動脈血液ガス分析によりPaO2とPaCO2値を確認してから酸素投与量を決定する.
★酸素投与システムは,低流量システム・高流量システム・リザーバーシステムに分類される.
★鼻カニュラで酸素を投与した場合,吸気時間が同じであっても1回換気量(VT)が大きいほど,またVTが同じであっても呼吸数が多いほど吸入気酸素濃度が低下する.
★一定濃度の酸素を吸入するためには30l /分の供給が必要となるが,一般の酸素流量計は15l /分まであるため不足分は室内気を吸入することになる.
★鼻カニュラでは3l /分まで,ベンチュリマスクでは酸素流量に関係なく酸素濃度40%までは加湿する必要はない.
★変動型呼吸同調装置が使用した携帯ボンベの酸素流量は,患者の呼吸数によって吸入気酸素濃度が変動するため,実測したSpO2値に基づいて酸素流量を設定する.
★動脈血液ガス分析によりPaO2とPaCO2値を確認してから酸素投与量を決定する.
★酸素投与システムは,低流量システム・高流量システム・リザーバーシステムに分類される.
★鼻カニュラで酸素を投与した場合,吸気時間が同じであっても1回換気量(VT)が大きいほど,またVTが同じであっても呼吸数が多いほど吸入気酸素濃度が低下する.
★一定濃度の酸素を吸入するためには30
★鼻カニュラでは3
★変動型呼吸同調装置が使用した携帯ボンベの酸素流量は,患者の呼吸数によって吸入気酸素濃度が変動するため,実測したSpO2値に基づいて酸素流量を設定する.
参考文献
1)日本呼吸器学会 肺生理専門委員会/日本呼吸管理学会 酸素療法ガイドライン作成委員会:酸素療法ガイドライン,メディカルレビュー社,2006
2)Guyton AC, Hall JE(eds):Transport of oxygen and carbon dioxide in the blood fluids;Textbook of medical physiology, 9th ed, WB Saunders Co, Philadelphia, 1996
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