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連載 手を見て気づく内科疾患・20
紫斑,表皮の菲薄化,ステロイドの副作用
著者: 松村正巳1
所属機関: 1金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科
ページ範囲:P.1337 - P.1337
文献購入ページに移動患 者:60歳,男性
病 歴:6カ月前から倦怠感,両下肢に紫斑,しびれ感が出現した.近医を受診したところ尿蛋白陽性,血清クレアチニン10.7mg/dl を指摘された.抗好中球細胞質抗体(MPO-ANCA)は高値で,腎生検では半月体形成性腎炎の所見を認めた.3日間のメチルプレドニゾロンのパルス療法後,プレドニン50mg/日の投与を開始した.両下肢の紫斑は消退し,血清クレアチニンも2mg/dl 台まで回復した.現在,プレドニゾロン17.5mg/日を内服中である.最近,手,前腕に青あざができやすいという.
身体所見:全体に表皮は菲薄化し,前腕から手背にかけて,径1~1.5cmの紫斑が散在している(図1).
病 歴:6カ月前から倦怠感,両下肢に紫斑,しびれ感が出現した.近医を受診したところ尿蛋白陽性,血清クレアチニン10.7mg/d
身体所見:全体に表皮は菲薄化し,前腕から手背にかけて,径1~1.5cmの紫斑が散在している(図1).
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