文献詳細
文献概要
今月の主題 皮膚から内科疾患を疑う 紅斑
全身症状を伴う播種性紅斑
著者: 何川宇啓1 狩野葉子1
所属機関: 1杏林大学医学部付属病院皮膚科学教室
ページ範囲:P.29 - P.33
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★発熱を伴う播種性紅斑を見たら,薬疹とウイルス感染症を疑う.
★播種性紅斑を皮膚所見のみで診断するのは困難であるので,皮膚の性状と分布を経時的に観察する.
★診断には詳細な問診が重要である.
★薬疹は投薬後すぐに出現するとは限らず,ある特定の薬剤では長期内服後に発症する.
★薬疹の中にはヘルペスウイルスの再活性化を伴うものがある.
★重症薬疹の一つであるDIHSでは,遅発性に臓器障害が次々と出現し,致命的な状態となりうる.
★発熱を伴う播種性紅斑を見たら,薬疹とウイルス感染症を疑う.
★播種性紅斑を皮膚所見のみで診断するのは困難であるので,皮膚の性状と分布を経時的に観察する.
★診断には詳細な問診が重要である.
★薬疹は投薬後すぐに出現するとは限らず,ある特定の薬剤では長期内服後に発症する.
★薬疹の中にはヘルペスウイルスの再活性化を伴うものがある.
★重症薬疹の一つであるDIHSでは,遅発性に臓器障害が次々と出現し,致命的な状態となりうる.
参考文献
1)塩原哲夫:薬剤性過敏症症候群とウイルス感染.治療89:3264-3270, 2007
2)狩野葉子:日常診療における薬疹とウイルス性発疹症の見分け方.日臨皮26:251-254, 2009
3)何川宇啓・他:サイトメガロウイルスによる消化管出血をきたした薬剤性過敏症症候群の1例.臨皮62:278-281, 2008
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