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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻1号

2011年01月発行

文献概要

今月の主題 皮膚から内科疾患を疑う 紫斑

網状皮斑

著者: 高橋智子1 清島真理子1

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.56 - P.59

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ポイント

★網状皮斑とは,症状名で,局所的な循環障害により皮膚に生じる網目状の紅褐色斑を表す.

★その臨床的な違いにより,生理的に生じるcutis marmorata(大理石様皮膚),特発性または症候性に生じるlivedo reticularis,livedo racemosaに分けられるが,後2者はlivedo reticularisと統一される傾向にある.

★発症背景には,全身疾患が潜んでいることも多く,診断や治療について十分な検討が必要である.

参考文献

1)石黒直子:リベドを認めた患者33例についての臨床・病理組織学的検討.日本皮膚科学会雑誌116:311-318, 2006
2)今山修平:網状皮斑.玉木邦彦(編):最新皮膚科学大系4:紅斑・滲出性紅斑 紫斑 脈管系の疾患, pp 227-229,中山書店,2003
3)上田幸子:コレステロール結晶塞栓症.皮病診療32:61-64, 2010
4)Samuel J, et al:Treatment of atheroempolization with corticosteroids. Am J Hyp 14:831-834, 2001
5)Hasegawa M, et al:The evaluation of corticosteroid therapy in conjunction with plasma exchange in the treatment of renal cholesterol embolic Disease. Am J Nephrol 20:263-267, 2000
6)Daimon S, et al:LDL apheresis followed by corticosteroid therapy as a possible treatment of cholesterol crystal embolism. Clin Exp Nephrol 4:352-355, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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